3人に1人が高齢者という2025年の超高齢社会を介護が支えていくために、さらに100万人の介護職員が必要といわれています。
 介護保険制度が施行されて13年、"介護"という言葉が身近になり、定着したことは大きな成果です。しかし、介護を知っていただくためには、自宅や施設での介護を伝え続けていくことが必要です。

 全国老施協では、これまでの介護作文・フォトコンテストを通じて「人が人に対しておこなう介護の仕事は、一人ひとりの人生と寄り添いながら、喜びや悲しみを共にわかちあえる尊い仕事であり、それだけにあたたかい心と専門的な技術が求められるやりがいある仕事である」と伝えてまいりました。
 引き続き今年度も、今後さらに身近になる介護について、関心を持ち、より深い理解をいただくことを目的に本コンテストを実施いたします。

 第6回のテーマである「介護に携わる方の"心に残る介護エピソード"」は、介護の実情として多くの方の体験に寄り添うものと思います。
 介護人材枯渇という大きな問題に対して、介護の尊さ、魅力、やりがいに光を当ててプラスのメッセージを発信するとともに、"新成長産業としての介護"として、介護に携わる人たちが意欲を持って働くことができるような「現場の考える介護の姿」を提案してまいります。

公益社団法人 全国老人福祉施設協議会
会 長  石 川  憲